初めてこの手の本を購入して読みました。
手にしたのは、杉山登志郎氏の本です。

現役の医師であり、経験に基づく内容でもあり
とても興味深く読ませて頂きました。

しかし、娘の状態に近い例というのは無く
自閉症やアスペルガーの症例について詳細に書かれていました。

その中で、衝撃的というか再認識させて頂いた記述も多く
やはり手に取って良かったと思いました。
読み終えて印象的だった事柄を箇条書きにしてみます。


 

・最初は普通級に行かせて、駄目だったら支援級にという考えは
 挫折を覚えさせてしまうので、あまり良くないということ
 であれば、最初は支援級で後から普通級が良い場合がある
 →本を読む前までは、「最初は普通級で」と思っていました。

・教室に「いるだけ」の状態は、子供にとってストレスであり
 学力の遅れは広がる一方である。
 自信喪失にもつながるので、子供が「参加」できる環境が最善。
 →再認識されました。

・小学校3~4年生で壁が訪れる。ここで付いていけなくなり
 途中から支援級に移る子供が意外と多い。
 →だからか娘のフォローアップ外来も、ここまで続きます。

・療育の効果は、していた子としていない子では
 後に効果として出てくる
 →と書いてあった気がします。

・事例としてボーダーの場合、普通級で付いていけず
 途中から学校へ行かなくなり引き籠りに・・
 一方、途中から支援級に移り養護学校へ進学した子の場合
 障害者枠で一部上場企業へ就職し、高収入を得ている子もいる
 学力がこの子より上で普通級で偏差値の低い高校を出た子と
 その差は力然となっている。
 →普通級で無理して一番下で勉強しているより
  支援級等で自信を付けて、その子にあった教育を受けた子の
  方が、就職に有利だし、後にその子の自立に良いそうです。

親として一番に考えるのは、世間体より子の自立支援だと思います。
その為には、10歳までに身辺自立を教える必要があると書かれていました。
それ以降になると、覚えるのも難しいそうです。

子供に障害があるないに関わらず、親として子供に願うのは
やはり将来、生きて行く上で困らない必要最低限の身辺自立であり
その為に、現在できることをサポートしていくことかなと。
世間体ばかり気にしていると、子供にとって良かれと思って
「普通級」に入れていたのが裏目に出たりすることもあると知り
それでは本末転倒だな、と思いました。

子供にあまりストレスを与えず、劣等感を抱かせず
上手く意欲を刺激して促してあげれる環境を用意してあげたいと思いました。

いじめ問題もあるだろうし、なかなか難しいかもしれないけれど
のびのびと育って欲しいです。

最後に、本書では「虐待」のことも触れていました。
せっかくの能力ある子供が、そんなことで正常な発達を阻害されてしまうなんて
悲しむべきことだと思いました。

 

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)